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新型コロナウイルスの ジュエリービジネスへの影響

jewelristレポート 新型コロナウイルスのジュエリービジネスへの影響

ジュエリー業界におけるB to B電子商取引に関する一般的な誤解とその解答(よくある質問)

1.ペリド上で卸売業者が一般消費者に販売することはないか?

私たちが行なった事前調査では、多くの卸売業者は、商品をネット上のサイトに掲載すると、顧客である小売業者からクレームが届いたり、あるいは最悪の場合、取引を打ち切られてしまうという危惧を抱いている、と報告されています。確かに卸売業者が、楽天市場やアマゾンなどを通して直接、最終消費者に販売を行なっていれば、こうした事例は起こり得ます。

しかし「PERIDOT(ペリド)」では宝飾品業者以外が登録を行なうことはできません。その上、商品の売り手側企業には、ひとつひとつの商品に対するアクセスを、ユーザーごとに制限する機能を設けています。

つまり、ペリド上で、卸売業者が一般消費者に販売することはありえません。「PERIDOT(ペリド)」上で、あなたの商品情報にアクセスし、購入しようとしているのは、世界のどこかの国、あるいは地域のジュエラーなのです。

 

2.顧客はアナログで注文することに慣れている?

分厚い紙のカタログを開き、注文したい商品を見つけ、記入されている商品コードと注文者の住所・電話番号・社名を注文用紙に記入し、カタログのウラ表紙に書かれている番号をプッシュし、ファックスを送って、注文を完了する、というのが従来の注文の仕方です。

仮にファックス用紙が切れていたり、注文した商品の在庫が無かったり、廃盤になっていたりすると、注文は受け付けられませんが、これはファックスを送ってみなければわかりません。しかし「PERIDOT(ペリド)」ではこうした商品の注文に関わるトラブルはほぼ解消されます。

洋服を購入したり、レストラン予約を行なったり、最も安価な旅行プランを表示させてチケットを購入したり、すべての社会・経済活動はスマートフォン経由に置き換わっています。なぜならミスなくスピーディだからです。

 

3.宝飾品は、現物を確認してから仕入れるもの、だからオンラインは不要?

宝飾品を仕入れるかどうかの判断を行なう際、現物を確認する必要があることは事実です。しかし、オンラインだけでは商品の売買が成立しない、というわけではありません。

アクセンチュアの2018 年のレポートによれば、グローバルなB2B 取引の61%が、オンラインによって取引相手や商品に出会えたことがきっかけであると報告されています。つまり、取引自体が現物を確認した上で行われていたとしても、オンライン上に仕入先や顧客との接点を持つことはとても重要なことなのです。

 

また、今年3月以降、コロナの蔓延によって、店舗への誘導、展示会での新作発表、即売会、仕入会などのイベントが軒並み中止や延期に追い込まれました。このような事態に追い込まれてもオンラインチャネルは、ほとんど影響を受けなかったと報告されています。

特にプロ同士の取引においては、どのような情報をどのように提示すれば、購入意思決定に至るかは、長期のアナログ取引によってすでに蓄積されており、よりオンライン向きと言えます。プロが1日に何百、何千という商品のインスペクションを行ない、購入するかどうか判断するのに必要な時間は、1点当たり数秒から十数秒に過ぎないからです。

 

アナログチャネルへの依存度が高い業界は、コロナのような事態が起こると、企業活動の90%以上が機能停止を起こしてしまうということを、この数か月で私たちは学びました。

まずはネット上に宝飾品や宝飾品に関する情報をアップロードするところから始めなければなりません。ネット上にアップロードされていなければ、その商品は地球上に存在していないのと同じです。アップロード先は、宝飾品のプロだけが見ることのできる専用のひとつのプラットフォームであることが望ましいことは、ビジネスの効率化やコストの面から明らかでしょう。

ペリドに登録することは、グローバルな視点で、仕入先や顧客とのアクセスポイントを持つことができるということと同義なのです。

 

4.ライブ販売機能は宝飾品取引において有効?

最近のSNS や海外EC における動画の重要性は、2 3 年前とは比較にならないほど高まってきています。Instagram が提供する24 時間で消滅してしまうStories は、刹那的な動画で埋め尽くされ、中国のタオバオのライブコマースは、大量の素人販売員のプロ化を促進しました。

細部の説明や、品質を表現するのに、宝飾品の販売と動画配信は親和性が高いと言え、今後、2B 向けオンライン取引においてもより注目が高まっていくことでしょう。

PERIDOT(ペリド)」ではいち早くライブ機能の有用性に着目し、早期から開発に着手しており、リリース時に実装予定です。バイヤーは現物を確認できなくても、スマホ一台あれば細部までライブ動画でチェックしたい部分をしっかり見て、仕入れるかどうか判断できるのです。

 

結論

すべてのビジネスに適合するB to B 電子商取引戦略は存在しません。

すでに述べてきたように、業界ごとに商慣習や商品やサービスの使い方や提示の仕方が異なるからです。

私たちは、「PERIDOT(ペリド)」を開発するにあたり、宝飾品業界における取引の行なわれ方や慣習を整理し、利便性と簡略性を極限まで高めた機能と操作性を目標に、これまでにないオンラインプラットフォームを開発してきました。

仮に宝飾品業界がコロナ禍から早期に立ち直ったとしても、デジタル化の流れは止まることはありません。非常に近い将来、宝飾品業界もデジタルの波に飲み込まれてしまうのは確実です。「PERIDOT(ペリド)」について詳細な情報をお求めの方は、www.peridotb2b.com にアクセスし、ペリドのメーリングリストに登録し、情報をお受け取りください。

なお、「PERIDOT(ペリド)」は、8 月に行われる神戸国際宝飾展(IJK)に出展(ブースナンバーB5-35)し、正式リリースを行ないます。ブースにおいては、デモ画面をご覧いただきながら、詳細な説明をお聞きいただけます。

また、IJK 初日、89日(日)1230 より、株式会社ペリド 代表取締役Roni Xu(ロニ ジョー)が、「宝飾業界はデジタルで儲かる!」というタイトルにてセミナーを開催いたします。皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。

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